BLOG【庭木の選び方】植栽でお庭の個性を発揮するポイント
2018/02/01こんにちは。
名古屋の外構工事・エクステリア専門会社のデコガーデンです。
植栽はお庭やエクステリアの個性を作る大事なポイントです。
花壇を作ってベンチを置くとご家族の憩いの場になりますし、近年シンボルツリーを中心とした庭づくりをされたいとお考えの方も増えています。
植え方や場所によって表情を豊かにしてくれる緑をどのように活かしていくか?ご自宅の魅力を輝かせる植栽作りをしていきましょう。
場所選び
施主様がご自身で植物のスペースを作る
施主様によっては植物の管理をとても億劫に感じる方も多いですが、できるだけご家族一緒にスペース作りを考えていただきたいです。
ご自身で植えられるスペースを設け、成長を楽しめる工夫などをすると愛着がわき、庭いじりも一層楽しくなっていきます。
メンテナンスを念頭におく
植栽のメンテナンスの大変さは植えてからでないとなかなかわからないものです。
剪定が必要になっていざ造園会社に依頼すると、想像以上にコストがかかりビックリしてしまうことになりかねません。
木を植えすぎて伸び放題になってしまっては、せっかくのお庭も魅力がなくなってしまいます。メンテナンスのことも考えて植物を植えていきましょう。
●自分で、維持していける範囲がどれくらいか?
●造園会社に依頼する場合どれくらいのコストになるのか?
などを事前に把握しておくとよいでしょう。
植える理想の環境作り
植物が生きていくためには、微生物や樹木がサスティナブル*1に共存する土壌環境が必要です。そのような土壌は、水や空気が循環し微生物が呼吸することで整います。
しかし現在の新規宅地は、土壌改良や重機による締固め*2などにより、敷地全体が硬く呼吸できない土壌になっている場合が多いのです。
締まった固い土では、水はけが悪く、空気が土中に入る余地がありません。そのため、呼吸ができなくなった樹木は窒息して枯れてしまう場合もあります。
難しい状況で植物を植えたい場合、保水と排水のバランスのとれた土作りが肝心です。おもに2通りの方法があります。
*1サスティナブル : 持続可能な
*2締固め : コンクリートを振動させたり叩いたりすることで空げきを少なくすること
方法1 盛土
1山砂などにバーク堆肥やパーライトなどの土壌改良剤をバランスよく混ぜる
2その土を盛るようにする
3盛土部分に樹木を植える
この場合、極力硬い地盤は使わないことが理想です。
盛土にすることで、排水が促され土中に空気が入り込む余地がうまれます。
方法2 花壇
盛土が難しい狭い場所の場合、花壇がおすすめです。盛土の手順と同じく排水を促す整備をします。
1盛土と同じように新しく改良した土を入れる
2花壇の下部に排水ができる層を作る
3花壇から外に排水できるパイプを設ける
アプローチ*3や庭などに傾斜がある場合は、その傾斜を利用する。
傾斜は水が滞留しにくく、排水がスムーズです。理想の生育環境を作ることが比較的容易です。
*3アプローチ : 住宅において、門から玄関までの短い道のりのこと
植物にとって、理想の方角
植物は日当たりが良ければ育つ訳ではありません。もともと生えていた場所の気候によって好みの環境は違います。日当たりの強弱だけでも次のようにわけられます。
日当たりの強い場所を好む
ソテツ、オリーブ、ソヨゴ、コナラ、シデ、ジューンベリー
日当たりの弱い場所を好む
モミジ、ヤマボウシ
南方系の樹木は南のよく日の当たるところに向いています。一方、雑木と言われる日本の里山に多くあるような樹木は、極端に日当たりが強く高温になりやすい場所ではきれいに育ちません。
理想的的なのは、西日が当たらない東から南東の日照時間が半日程度の場所ですが、そのような条件に合う場所はなかなかありません。
日当たりの弱い場所を好む樹木を加える際は、日向のほうに日当たりに強い樹木を植え、日陰をうまく作った場所に植えてあげると良いでしょう。
レイアウト方法
場所を決め、土づくりを終えたら、実際どのように植物をレイアウトしていけば良いか、様々な例をみていきましょう。
建物の近くに植える
樹木は家から離れた位置に植えるのが一般的なお庭のスタイルですが、家の近くに植えるとまた違った効果があります。
樹木を建物に沿わすような位置に植えると、夏の日差しや西日の眩しさを遮ってくれて家の中も快適になりますね。また、建物と一体に見え、外部と建物との繋がりを感じられます。
※注意すること
ここで、近くに植える際には樹木の種類に気をつけましょう。ケヤキやエノキなどの根の張りが強いものは建物を壊す恐れがあります。
建物の近くに植栽する場合は、ソヨゴやアオダモなどの成長が緩やかな雑木などが向いています。
分散して植えるより、まとめて植える。
バラバラに配置するよりも、高低差のある樹木を組み合わせて、まとまった木々の集まりをいくつか配置すると、メリハリのある立体感がうまれ自然な雰囲気を楽しめます。
樹木は森の中で、一本だけで育つという状況は少なく、色々な植物が多層に組み合わさってなりたっています。まとまった木々にすることは植物の生育環境にもプラスなのです。
狭いスペースを生かす
住宅の玄関を入ると、正面に大きなフィックス窓が付けられ、坪庭風のちょっとした庭の演出ができるようにしている住宅がよくあります。
そこに植えられているのは、一本だけ植えられているだけという景色をよく見ますが、
せっかくのスペースですので、樹種や高さの違うものを3~5種類程度組み合わせて植えると、花の時期や光の入り方によってさまざまな季節感ある表情を楽しめます。
また、石や照明などは個性的なものが一つでもあると引き立ちます。
背景を入れる
建物がシンプルな総2階の建物や、スクエアな外観の外壁面などの前面に
大きめの樹木を植栽すると樹形が際立ち退屈になりがちな建物の外観のアクセントになります。
隣地*4の景色があまり良くない場合、外構で新しく大きな塀を作り、植物の雰囲気に合わせるなどの工夫も考えられます。
*4隣地 : 隣接している土地
デコガーデンのご提案
最後に、以上の点をふまえてデコガーデンが植栽でどのようなお庭をデザインしているか、具体的な例をご覧ください。
デッキとの組み合わせ
お庭によく設置されているウッドデッキやタイルテラスですが、活用されている方は少ないように思います。デッキと植栽を組み合わせたご提案をいたします。
提案1:デッキより高い位置に花壇
手前に花壇兼用のベンチを設置してあげると、わざわざ椅子を用意しなくても気軽に外で過ごせるようになります。
また、花壇がデッキの位置にあるので、管理もしやすく、室内からも季節の移ろいを感じられる草花まで眺めて楽しむことができます。
夏はデッキが暑くなり利用しにくくなりますが、樹木がデッキ前にあると日差しを適度に遮り暑さを和らげてくれます。
提案2:デッキやテラスを低い位置に設ける
ベンチのようにデッキを作ることで、提案1とは違った過ごし方ができます。低い位置に下りることで木々に囲われた落ち着いた空間で過ごすことができます。また隣家が近い場合などは、なるべく低い位置のほうが目隠し効果が高くなります。
どちらも気軽に出られる雰囲気を作る事が、デッキを活用してお庭や緑を楽しむポイントです。
最後に
多種多様な植物を組み合わせることができるので、同じ植栽はこの世に二つと無いのです。
ご自宅に魅力あふれるお庭を作りたくなってきたら、ぜひデコガーデンにおまかせください。