BLOGおしゃれな外構工事の事例10選!デザインアイデア集も紹介
2025/11/06
家の外構工事は、建物の美しさを引き立てるだけでなく、日々の生活を快適にする重要なポイントです。
門まわりや庭のデザインひとつで家の印象ががらりと変わり、帰宅する度に心が弾むようなおしゃれな空間を作ることができます。
特に新築戸建てでは、内装だけでなく外構にもこだわってトータルコーディネートすることで、住まい全体の完成度がぐっと高まるもの。
本記事では、デザイン性と機能性を兼ね備えたおしゃれな外構づくりのポイントやアイデア、さらに実際の施工事例10選をご紹介します。
家をおしゃれに見せるなら、外構工事でデザインと使いやすさを両立させるべき!

家をおしゃれに見せる外構工事の基本は、デザイン性と使いやすさを両立させることです。
美しい見た目だけを追求すると日々の手入れが大変になったり、使い勝手を優先しすぎると無機質で味気ない仕上がりになったりすることもあります。
外観や生活動線を考慮しながら、素材・色・植栽・照明などをバランスよく組み合わせると、見た目と暮らしやすさの両方を向上させることができます。
たとえば、家のデザインに合わせて色や素材を選ぶと、全体に統一感が出て見た目もぐっとおしゃれな印象に。
さらに、防犯やプライバシーを守りながら、照明の配置や歩くルート(動線)を工夫すれば、夜でも安心して快適に過ごせる空間をつくれます。
「見た目のデザイン」と「使いやすさのバランス」を考えた外構づくりこそ、長く愛される住まいをつくる大切なポイントです。
【雰囲気別】外構をおしゃれに見せるアイデア集

外構をおしゃれに見せるには、家のデザインと外構スタイルに一体感を持たせることが重要です。
建物の色・形・素材感を読み取り、調和する外構デザインを選ぶと、自然で完成度の高い印象に仕上がります。
代表的な住宅デザインに合わせた外構の考え方として、次が挙げられます。
- シンプルモダンの場合
- ナチュラルデザイン(モダン・カントリーなど)の場合
- 和モダンデザインの場合
- 北欧・カフェ風デザインの場合
- インダストリアルデザインの場合
- アメリカンスタイルの場合
- リゾートスタイルの場合
ここからは、こうした住宅の雰囲気別に、外構をおしゃれに魅せるコツを詳しく見ていきましょう。
シンプルモダンの場合
シンプルモダンな住宅には、直線的で無駄のない外構がよく合います。
素材はコンクリートや金属、タイルなど無機質なものを中心に選びましょう。
色数も白・黒・グレーなどモノトーン系に絞ると洗練された印象になります。
ポイントは、縦横のラインを強調し、極力凹凸や曲線を減らしたすっきりとしたデザインにまとめることです。
門柱やポストなどのアイテムもシンプルな形状で揃え、統一感を持たせましょう。
また、無機質になりすぎないように植栽を効果的に配置すると、緑とのコントラストでよりセンス良く仕上がります。
ナチュラルデザイン(モダン・カントリーなど)の場合
自然素材を生かしたナチュラルテイストの住宅には、木目調やレンガなどの素朴な素材感を取り入れた外構が調和します。
枕木風の柱やアンティークレンガ、砂利など自然由来の素材を選び、全体をやわらかな印象にまとめましょう。
緑もふんだんに配置して建物との境界をやわらげると、ほっと安らぐ雰囲気になります。
照明は白熱灯のようなあたたかみのある色味を採用すると、夜間も落ち着いたムードが演出可能です。
たとえば、ナチュラルモダンスタイルではアイボリーやベージュなど優しい色合いをベースに、植栽やレンガ・枕木などで自然な質感を加えることで温かみが増します。
和モダンデザインの場合
和モダン住宅では、伝統的な和の要素を現代風にアレンジした外構が魅力です。
落ち着いた色調で統一しつつ、石材や竹、砂利など昔ながらの自然素材を組み合わせて素材感で魅せましょう。
直線的でシンプルなデザインの中に植栽を添えると、硬さの中に柔らかさが生まれます。
また、照明には温白色(暖かな白色光)を使い、あえて陰影が生まれるライティングにすれば、光と影のコントラストが生まれ、上品な和モダン空間が完成します。
たとえば、枯山水の砂紋をライトアップして陰影を強調すると、夜の庭に幻想的な表情が生まれます。
北欧・カフェ風デザインの場合
北欧・カフェ風の住宅には、明るく優しいトーンの外構が似合います。
白やベージュなど淡い色を基調にし、木のぬくもりやグリーンをアクセントに加えてシンプルながら温かみのあるデザインを意識します。
玄関まわりに鉢植えを置いたり、小さなテラススペースを作って居心地の良さを演出するのも効果的です。
また、アイアン製の照明やサインなどの小物を上品に配すると、さりげなくおしゃれ度がアップします。
実際、北欧スタイルは自然と調和したすっきりとしたデザインが魅力で、日本の住宅にも年々取り入れる人が増えています。
シンプルな中にも雑貨やグリーンで彩りを添え、カフェのようにくつろげる空間を目指しましょう。
インダストリアルデザインの場合
金属・コンクリート・古木など素材そのものの風合いを活かすインダストリアルな住宅には、無骨で力強い外構が似合います。
コンクリート打ちっぱなしの塀や床、スチール製の門扉、エイジング加工した木材など、重厚感のある無機質な素材を組み合わせて統一すると、重厚でスタイリッシュな印象に仕上がります。
配色は黒・グレー・白などの無彩色を基調に抑え、空間に統一感と都会的な雰囲気を持たせましょう。
門柱や表札、照明器具も直線的でシャープなデザインを選び、あえて武骨さを際立たせることで個性を演出できます。
たとえば、アイアンの表札や工業系デザインのランプを取り入れると、無駄のないミニマルな中にも存在感のある空間になります。
また植栽はアガベやユッカなどドライガーデン向きのものを加えるのがコツです。
緑を控えめに添える程度にすると、素材感が際立ちます。
アメリカンスタイルの場合
アメリカンスタイルの家は、横に板を張った外壁(サイディング)や、玄関の前に屋根付きのテラス(カバードポーチ)があるのが特徴で、開放的でカジュアルな雰囲気が魅力です。
庭には天然芝を敷いたり、白いウッドフェンスや赤いポスト、ウッドデッキなどを組み合わせると、まるで海外の郊外にある明るい家のような雰囲気を出せます。
たとえば、白い板塀にクラシックなデザインのアメリカンポスト、そして青々とした芝生を合わせれば、絵本に出てくるような可愛らしい庭が完成します。
カースペースから玄関までのアプローチは、コンクリートだけでなくレンガや石を部分的に使うとアクセントに。おしゃれさがぐっと増します。
また、ガレージ風のカーポートやビンテージ感のあるサインポールなどを取り入れて、遊び心をプラスするのもおすすめです。
全体としては、オープンで親しみやすい印象を意識しながら、リラックスできる外構づくりを目指しましょう。
リゾートスタイルの場合
南国リゾートの開放感を取り入れた明るくリラックスした雰囲気の外構スタイルです。
白い塗り壁や天然木、石材を組み合わせ、屋内外をゆるやかにつなぐ設計が特徴です。
外構では広いウッドデッキやタイルテラス、ヤシの木などエキゾチックな植栽を配し、水景(噴水や小さな池)を加えることで非日常的で癒しのある空間を演出できます。
また、開放的な空間設計も大切です。
リビングからフラットに繋がるアウトドアリビングを作ったり、大きな開口部やオーニング(日除け)で内と外の境目を曖昧にする工夫をしてみてください。
すると、まるで毎日がバカンスのような贅沢な気分が味わえます。
夜はプールやヤシをライトアップし、間接照明でムーディーに仕上げれば、昼とは違った高級感を楽しめるでしょう。
素材はチークや大理石など高級感のあるものを要所に使いながら、全体を白やベージュで統一し、アクセントに海を思わせる青や植物の緑を加えると、洗練されたリゾート空間が完成します。
おしゃれな外構工事の事例10選

実際にデコガーデンが手がけたおしゃれな外構工事の事例として、次の10個を紹介します。
- 迎える空間とプライベートを大切にしたエクステリア
- ライティングにこだわったモダンエクステリア
- ブラックをベースにしたシックなエクステリア
- コンクリート擁壁で囲われたプライベート空間
- 2シャッターゲートのあるクローズドスタイル
- バラが似合うガーデンエクステリア
- 広々とした芝生が広がるアウトドアリビングガーデン
- 奥行きを生かして変化を楽しむ和モダンエクステリア
- 柔らかなラインで仕上げた洋風スタイル
- 高低差を利用したガーデンエクステリア
以下からは、各事例について詳しく見ていきましょう。
迎える空間とプライベートを大切にしたエクステリア

広い敷地を活かしつつ、オープンな中にもプライベート感を重視したエクステリアです。
正面にアーチ状の門構えを設け、大きな敷地でも視線を適度に遮るゲートがプライベート空間を演出しています。
敷地が広い分、土の部分を極力減らし、手入れがしやすいよう全体を設計しているのもポイントです。
既存のウッドデッキを覆うようにガーデンルーフ(テラス屋根)を設置しました。
強い日差しや雨から守るとともに、その張り出し部分を利用して自転車置き場も確保しています。
また、花壇はベンチ代わりにもなる少し高めの腰壁風に作り、内部に人工芝を敷いて雑草対策と実用性を両立させました。
門まわりの壁には石調のグレータイルを貼り、重厚感のあるモダンな仕上げにしています。
夜間は壁面の反射光を活かした照明計画で、必要以上に明るくなりすぎない落ち着いたライティングとし、大人の雰囲気を高めています。
ライティングにこだわったモダンエクステリア

シンプルでスクエアな形状のモダン住宅に合わせた外構デザインです。
駐車スペースは全面に黒のピンコロ石(キューブ状の石舗装)を敷き詰め、高級感のあるリッチな仕上がりになっています。
玄関前には石貼りの塀を設けて道路からの視線を遮り、内側には立水栓(水栓柱)を組み込むことで機能性も持たせました。
植栽は施主様が用意された樹齢100年以上のオリーブを主木として植え、一本だけでも存在感抜群のシンボルツリーとなっています。
敷地西側に設けた大きな壁の一部に、オフホワイトの空洞ブロック(透かしブロック)をあしらいました。
デザインのアクセントになるだけでなく、車の出入り時に視線を抜くための窓にもなり、実用性とデザイン性を兼ねています。
また、ご主人のワークスペースへと続くアプローチには足元を照らすフットライトを埋め込み、玄関前のオリーブのライトアップと相まって、夜は明暗のメリハリがある印象的なエントランスになりました。
ブラックをベースにしたシックなエクステリア

建物の外観がダークグレーとホワイトのモダンスタイルであることから、外構もグレーとブラックを基調にシックなデザインにまとめました。
落ち着いたカラーリングに合わせて、門柱や塀、床材もモノトーンで統一し、洗練された雰囲気に仕上げています。
さらに、夜間のライティングにもこだわり、日中とは違った表情が楽しめるよう演出。
たとえば、壁面や足元に間接照明を仕込み、建物の陰影を際立たせることで、昼間はクールで大人っぽい空間が夜にはムーディーで高級感のある空間へと変化します。
クローズ外構でありながら閉鎖的になりすぎないよう、門扉やフェンスには抜け感のあるデザインを採用し、スタイリッシュさと圧迫感軽減を両立させています。
コンクリート擁壁で囲われたプライベート空間

白とダークグレーのツートンカラーが映える住宅に合わせて、無機質なコンクリート擁壁を主役にしたシンプルモダンな外構です。
庭部分は高さのある塀でぐるりと囲み、プライベート空間をしっかり確保。
中にはタイルテラスと人工芝を組み合わせ、ローメンテナンスで清潔感のあるお庭に仕上げています。
クローズドな造りながら、グレーの打ちっぱなしコンクリートと白い建物とのコントラストが洗練された印象を与えます。
玄関までのアプローチはコンクリート土間に黒い砕石を組み合わせたシンプルなデザインとし、無骨な素材感を活かしました。
植栽はあえて控えめに配置し、コンクリート壁の無機質な雰囲気を引き立てています。
また、夜間照明にも配慮し、必要最低限のライトで足元の安全を確保しつつ陰影を楽しむ演出をプラス。
全体としてミニマルで大人の隠れ家のような外構空間となっています。
2シャッターゲートのあるクローズドスタイル

古家の解体後に新築された二世帯住宅の外構で、2台用の電動シャッターゲートを正面に据えたクローズドスタイルです。
既存で残っていたお庭の一部を活かしつつ、全体を現代的で重厚感のあるエクステリアに仕上げました。
シャッターゲートを設けることで車2台分の駐車スペースをしっかり確保し、防犯性も向上しています。
門扉へのアプローチはあえてクランク(直角に折れ曲がる)させて奥行きを持たせ、奥行きと段差を感じられるゆとりのある動線としました。
門まわりからアプローチにかけては、自然石風のタイルをサークル状に敷き詰め、明るく清潔感のある雰囲気に演出しています。
さらに目地部分に人工芝を入れてアクセントとし、硬い印象になりすぎないよう工夫しました。
また、カーポートは奥行きを延長した特注仕様とし、車2台に加えて数台の自転車も雨ざらしにならないよう対応しています。
隣地との境界側にはポリカーボネート製のサイドパネルを追加し、視線と風雨を遮りつつ光は通すことで、防犯と採光の両立を図りました。
重厚なクローズ外構でありながら、細部に工夫を凝らして暮らしやすさも確保したデザインです。
バラが似合うガーデンエクステリア

バラの栽培がご趣味の施主様に合わせて、お庭としても楽しめるエクステリアをご提案した事例です。
玄関前には大きな円形ステップを設けて、動線にゆとりを持たせるとともに柔らかな曲線でアプローチを演出しています。
門扉やアーチにはつるバラを絡ませることも想定し、アイアン製の装飾を採用してロマンチックな雰囲気をプラスしました。
アプローチには芝生との相性が良い淡いピンク系の天然石を乱張りで敷き詰め、緑とのコントラストで優しい表情を生み出しています。
門柱まわりにはイングリッシュガーデン風の植栽を配置し、季節ごとに色とりどりの草花が楽しめるよう計画中。
ポストはドイツ製のクラシカルでシックなものを選定し、欧風ガーデンの趣きを高めました。
全体として、バラをはじめとするお花が主役になれるナチュラルガーデン風エクステリアとなっています。
広々とした芝生が広がるアウトドアリビングガーデン

新たに購入された隣接地をお庭として活用した事例です。
敷地中央に広い天然芝を張り、その周囲をぐるりと円を描くように園路(ガーデンロード)を配置することで、視覚的な広がりを感じられるデザインとしました。
ウッドデッキから一段下がった位置には洗い出し仕上げのテラスを大きく設け、物干しやお子様のプール遊びなど多目的に利用できるアウトドアリビング空間としています。
補助金制度(みどりの補助金)も活用し、コストを抑えつつ実現した計画です。
建物のリビングからウッドデッキ、さらに庭へと段差なく行き来できるよう設計し、天気の良い日はすぐ外に出てくつろげる開放的な動線にしました。
また、リビング窓の上部には大型のオーニング(日除け)を設置し、夏場の強い日差しを遮って室内外の快適性を高めています。
一方、広いお庭の全てを緑化すると将来的な維持管理が大変になるため、一部エリアは思い切って月極駐車場として活用できるプランとしました。
敷地の有効活用と管理負担の軽減、実益確保を両立しています。
奥行きを生かして変化を楽しむ和モダンエクステリア

高低差の少ない奥行きのある敷地形状を活かし、アプローチに変化を持たせた和モダンな外構です。
玄関までの動線上、途中で舗装の意匠を切り替え、前半は石畳、途中から洗い出し仕上げへと素材を変えることで趣のある変化をつけています。
一直線ではなく所々に間を作り、歩くほどに表情が移り変わる風情あるアプローチになりました。
建物前の庭スペースや駐車スペースは、将来的な増築・拡張なども視野に入れ、砕石敷きなど撤去しやすい仕上げとして柔軟性を持たせてあります。
平坦な敷地に立体感を与えるため、アプローチの途中や居間前の庭に御影石の延べ石(御影棒石)を何本か立て込みました。
視線の縦方向の動きが生まれ、平面的になりがちな外構に奥行き感をプラスしています。
さらに、西側にはテラスを新設し、その一角にオリジナルの手水鉢コーナーを設置しました。
手洗い用の水栓はもちろん、側面にも蛇口を付けて靴を洗えるようにするなど実用面にも配慮。
和の趣と現代の暮らしやすさが融合した、変化を楽しめる和モダンな外構となっています。
柔らかなラインで仕上げた洋風スタイル

薄いクリーム色の塗り壁仕上げという洋風建築の外観に合わせ、外構も淡く柔らかな色調でまとめたスタイルです。
エクステリアには薄いオレンジ系のレンガや自然石を使い、優しい印象となるよう仕上げています。
アプローチや花壇の縁取りには曲線を取り入れ、全体にふんわりとした柔らかなラインが感じられるデザインにしました。
アプローチ動線は門壁を中心に、駐車場側と玄関正面側の2方向からアクセスできるレイアウトとしています。
来客動線と家族の動線を分けやすく、使い勝手も向上しました。
植栽はアオダモやハナミズキなど落葉高木を主体に選び、季節ごとの彩りと抜け感を演出。
門壁にはアイアン製のサイン(表札)と照明を設置し、夜になると足元を照らしながらサインを浮かび上がらせる仕掛けです。
アプローチ脇にはマリンライトを配し、樹木や外壁を優しく照らすことで昼はかわいらしく、夜はロマンチックな洋風外構となっています。
高低差を利用したガーデンエクステリア

前面道路に勾配(高低差)がある立地条件を逆手に取り、段差を活かした立体的なエクステリアに仕上げた事例です。
駐車スペースと玄関アプローチの間にはゆるやかな芝生の法面(のり面)を設け、柔らかな緑の丘のような形状でアプローチを包み込むような雰囲気を作りました。
道路から玄関までの高低差を緩和しつつ、視線に変化を与えるこのデザインにより、敷地に奥行きと豊かさが感じられます。
玄関ポーチへと続くアプローチは、自然石の乱張りを用いた緩やかな階段状にデザインし、ゆったりと上がっていける動線にしています。
階段の蹴上げ(段の高さ)を低めに設定し、段数を多くすることで高低差を感じさせない優しい上り心地を実現しました。
広めに設けた人工木のウッドデッキ正面には、目隠しと転落防止を兼ねた高さのあるフェンスを取り付け、安全性とプライバシーに配慮しています。
段差という制約をデザインのアクセントに変え、機能的かつ魅力的なガーデンエクステリアになりました。
おしゃれに見せる外構工事のポイント

外構工事でおしゃれに見せるためには、次のように細部へのこだわりが欠かせません。
- 素材や色の組み合わせにこだわる
- 外構全体のバランスを整える
- 植栽にこだわる
- 照明にこだわる
- 出入り口の見せ方にこだわる
同じデザインであっても、使う素材の質感や色合いによって印象はまったく変わります。
以下からは、外構デザインを格上げするための具体的なポイントを解説していきます。
素材や色の組み合わせにこだわる
外構をおしゃれに見せる基本は、使う素材感や色味に統一感を持たせながらセンス良く組み合わせることです。
建物のテイストに合わせて素材の系統を揃えるだけでも、外構全体が垢抜けて見えます。
たとえば、モダン系ならコンクリートやガラスなどの無機質素材、ナチュラル系なら木材や石材など自然素材、和モダンなら竹や塗り壁といった伝統素材、といった具合に統一すると洗練された印象になります。
また、配色もあれこれ使いすぎず、全体で3色程度に抑えるのがコツです。
建物の外壁色と調和させつつ、差し色を1〜2色加えるくらいにするとまとまりが出ます。
たとえば、外壁がベージュ系なら「ブラウンの木調フェンス+グリーンの植栽」という合わせ方をしたり、グレーの外壁なら「ブラックの門柱+シルバーのポスト」でまとめるなど、色数を絞ってコーディネートしましょう。
素材選びでは質感も重要で、ツヤ感のあるタイルとマットな塗り壁、粗い天然石と滑らかなウッドなど、異なる素材のミックスで奥行きを出すのも効果的です。
外構全体のバランスを整える
外構デザインでは以下の要素の配置バランスを意識し、敷地をひとつの「景色」として捉えて計画することが大切です。
- フェンス・塀
- テラス・デッキ
- 水まわり
- 庭
ここからは、主要な要素ごとの整え方をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
フェンス・塀
フェンスや塀は、家の外観を引き締める重要な要素です。
建物や外構全体のテイストに合わせて高さ・素材・色味を選び、統一感を持たせましょう。
たとえば、建物がモノトーン調ならフェンスも黒やグレー系でまとめ、ナチュラルな木調外観なら木目フェンスや生垣を用いるといった具合です。
また、閉鎖的になりすぎない工夫も大事です。
途中にスリット(隙間)や透け感のある素材を用いたり、高さを段違いにするなどして抜け感を持たせると、圧迫感を和らげつつデザイン性を高めやすくなります。
実際、目隠しフェンスでもルーバータイプで風通しを確保すれば閉塞感は抑えられます。
防犯性とのバランスを考え、必要なところはしっかり遮りつつ、適度に視線が抜けるポイントを作ってみましょう。
テラス・デッキ
テラスやウッドデッキは、屋内と庭を自然につなぐ中間領域です。
建物の床の高さに合わせて設置すると空間に連続性が生まれ、外構全体が一体的に感じられます。
素材選びで雰囲気が変わり、タイルテラスにすれば上品でエレガント、ウッドデッキなら温かみがありリラックスした印象になります。
いずれの場合も建物外壁や室内フローリングとの相性を意識して色や質感を選びましょう。
最近では人工木材(樹脂デッキ)も品質が向上し人気です。
段差を無くすor減らす工夫もポイントです。
リビングからフラットに出られるようにするとアウトドアリビングとしての使い勝手が格段に良くなります。
また、デッキ周りには手すりや目隠しフェンスを設置して、安全性とプライバシーに配慮することも重要です。
水まわり
立水栓(外用水道)やガーデンシンクといった水まわり設備は、デザイン次第で素敵なアクセントになります。
レンガ調の水栓柱に真鍮の蛇口を組み合わせたり、陶器製のパン(受け皿)を使ったりと、インテリア感覚でデザインしてみましょう。
植栽スペースや石組みの中に違和感なく溶け込ませる配置にすると、お庭の雰囲気を壊さず自然に目に入ります。
手洗い場をオリジナル施工して、側面にホース用の蛇口を付けるなど使い勝手を向上させると生活も便利に。
雨水タンクを併設して、エコに利用する方法もあります。
外構トータルでは脇役になりがちな水まわりですが、タイル貼りのシンクやレトロな立水栓など敢えて魅せるデザインにすることでおしゃれ度がアップします。
庭
庭は外構全体の調和をとる最終要素です。
芝生や植栽、照明、飛び石などの配置を検討し、建物やアプローチとのつながりを意識してレイアウトしましょう。
欲張ってあれこれ詰め込みすぎず、意図的に余白(スペース)を残すことも大切です。
空いたスペースがあることで空間にゆとりが生まれ、全体が上品で落ち着いた印象になります。
また、土地に高低差がある場合は、斜面(法面)を芝生で覆ったり、段々になった花壇をつくったりすることで、立体感のある美しい景観を演出できます。
庭は季節によって姿を変える場所です。
シンボルツリーの下に花を植えて四季の彩りを楽しんだり、ガーデンチェアやテーブルを置いてくつろげる空間をつくったりと、自分たちの暮らしに合わせて工夫してみましょう。
植栽にこだわる
外構工事における植栽は、建物と外構をやわらかくつなぎ、四季の移ろいを感じさせてくれる欠かせない要素です。
樹木の種類や配置、高さのバランス次第で雰囲気が変わります。
おしゃれに見せる植栽計画のポイントを押さえておきましょう。
まず、シンボルツリーなど主役となる高木をどこに植えるか検討してみてください。
玄関アプローチに沿えて植えるとアーチのように出迎えてくれ、庭の奥に植えれば視線を引き込み、奥行きを演出できます。
高さの異なる木々をバランス良く配置するのもコツです。
奥に高木、中間に中木、手前に低木やグランドカバーを配すると、遠近感と立体感が生まれます。
たとえば、建物の角を背景にシマトネリコのような高木を植え、中ほどに常緑低木のツツジやアベリア、足元にタマリュウやセダムを敷き詰めるといったレイヤー構成です。
こうした構成だと緑のボリュームが上下に分散し、不自然になりません。
樹種選びも重要です。
常緑樹は一年を通じて葉が茂り背景を作ってくれ、落葉樹は季節感を演出してくれます。
両方をバランス良く取り入れるのがおすすめです。
春には花が楽しめ、秋には紅葉する落葉高木(ハナミズキやイロハモミジ等)をシンボルに、足元には常緑低木や宿根草で彩りを添えるなど、季節の演出計画も考えてみましょう。
また、建物のテイストに合う植栽を選ぶことも大切です。
和モダンならマホニアやソヨゴ、洋風ならオリーブやシマトネリコ、南欧風ならラベンダーやオリーブ、モダンならオリーブやユーカリなど、雰囲気に合った植物は空間の完成度を高めてくれます。
最後に、適切なメンテナンス計画も念頭に置きましょう。
成長が早すぎる木は、将来的な剪定が大変。
植える場所に応じた成長度合いの種を選びましょう。
照明にこだわる
外構工事では、昼間だけでなく夜の見え方にも配慮するとワンランク上のおしゃれさが演出できます。
なぜなら、照明計画ひとつで、同じ外構でも上品にも華やかにも表情を変えるからです。
安全性とデザイン性を両立させながら、夜の外構を魅力的に見せる照明の考え方を押さえましょう。
まず基本は、必要な場所をしっかり照らすこと。
アプローチや階段、門扉周りは人の通る動線なので足元灯や門灯で明るさを確保します。
ただし照らしすぎは禁物です。
まぶしい白色照明ばかりではせっかくの日中の雰囲気が台無しになってしまいます。
そこで、照明の色味は電球色〜温白色など温かみのあるトーンを選ぶと、建物も植栽も美しく映えます。
たとえば、木目調のフェンスや植木には暖色系のライトが陰影を際立たせ、モダンな塀には白っぽい光がクールに映る、といった具合に材質×光色の相性を考えます。
次に配置です。
門柱灯や壁付け照明のほか、グランドライト(地面埋込型)やスポットライトを活用すると効果的です。
シンボルツリーの根元から上方向に向けてライトアップすれば、枝葉の影が壁に映り込み、まるで自然のアートのような演出ができます。
また足元を照らすフットライトは安全面はもちろん、低い位置から柔らかく光を当てることで空間に奥行きを持たせられることも。
さらに、陰影(シャドウ)をデザインに取り入れるのも上級テクニックです。
均一に明るくするのではなく、あえて影を落とすことでメリハリを生み出せるのです。
出入り口の見せ方にこだわる
外構デザインの印象を左右するのが、敷地の「顔」ともいえる出入り口部分です。
玄関アプローチや門まわりは訪れる人の第一印象を決める重要なエリアなので、機能性だけでなくデザイン性にもこだわりましょう。
まず意識したいのは「視線の流れ」です。
門柱やアプローチを直線的に配置するのではなく、少し角度をつけたり曲線を描くように設計すると、奥行きと上品さが生まれます。
玄関までの距離が短い場合でも、石貼りやタイルの貼り方でリズムをつけることで立体感を演出できます。
また、アプローチの素材選びも印象を左右します。
タイルや自然石、洗い出しコンクリートなど、異素材を組み合わせてリズム感を出すと個性が際立ちます。
理想の外構工事で、長く愛せるおしゃれな住まいにしよう!

家の第一印象を決定づける外構が理想通りに仕上がると、家全体への愛着が一段と深まります。
外構工事でおしゃれな住まいをつくるには、家全体のバランスを見ながらデザイン・素材・植栽・照明・動線のすべてを丁寧に整えることが大切です。
どれかひとつだけを極端に強調するのではなく、暮らしやすさと見た目の美しさを両立させることで、年月を経ても飽きのこない上質な外構が完成します。
また、施工段階での正確な仕上げや素材選びの良し悪しが、後々の満足度を左右する点も見逃せません。
信頼できる職人による丁寧な工事こそが、おしゃれで長持ちする外構のポイントです。
私たちデコガーデンは、名古屋市を中心にエクステリア・外構工事を手がけており、モダンデザインを得意としております。
代表が打ち合わせから施工まで一貫して担当するため意思疎通もスムーズ、仕上がりの精度も高いとご好評いただいております。
新築外構だけでなく、既存の庭やアプローチのリフォームにも対応可能です。
上品でありながら高級すぎないデザイン提案で、お客様一人ひとりの理想の暮らしを実現いたします。
これから外構づくりをお考えの方は、まずはデコガーデンの公式サイトから豊富な施工事例をご覧いただき、理想のイメージをぜひ見つけてみてください。
もし気になる事例が見つけられた場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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